「アッパー・ストラクチャー・トライアド」なんて単語を聞いたことありませんか?
これはポピュラー音楽全般で使われますが、残念ながらギターで同時に全て弾くのは困難です。しかし、あなたが作曲やアレンジなどをする時に必ず役に立つので知っておくと良いでしょう。
簡単に説明します。
①「C」というコードを用意します。
構成音は「C・E・G」ですね。
②この「C」に<Chapter8>で解説した「テンション」を加えます。(使えるテンション・ノートの中から3つ選択します)
「C」+「9th・#11th・13th」
テンションに注目してみると・・・
「D・F#・A」となります。
これって「D Triad」ですね。
つまり「C Triad」の上に「D Triad」が乗っています。これが「Upper Structure Triad」です。
サウンドはどうでしょう?
コードネームは「C6(9, #11)」と表記する事も可能ですが、分数コードで表記する事の方が多いです。個人的にはわかりやすく「D Triad / C Triad」と表記したりします。
興味がある方はどんなサウンドになるか試してみましょう。ただし、ギター1本で弾くのは困難なので二人で同時に弾くか、先にコード「C」を弾いた音を録音して、その上でコード「D」を弾く。
もしくは近くにピアノがあれば、この2つのトライアドを同時に弾いてサウンドを確かめてみましょう。
♪試聴サンプル【アッパーストラクチャー・トライアド】
いかがでしたか?
日頃からキーボードなどを使ってコードだけでも弾いてみると良いでしょう。
まだまだいくらでも創れます。
“ドミナントの「C7」で使えるコード”
「C Triad」(C・E・G)+
「G♭Triad」(G♭・B♭・D♭)
テンションは「#11,♭7,♭9」
「C Triad」(C・E・G)+
「E♭m Triad」(E♭・G♭・B♭)
テンションは「#9, #11,♭7」
「C Triad」(C・E・G)+
「F#m Triad」(F#・A・C#)
テンションは「#11, 13,♭9」
「C Triad」(C・E・G)+
「A Triad」(A・C#・E)
テンションは「13,♭9, 10」
トライアド以外にも4声和音を同時に弾いたりもします。
こんな感じでガンガン発掘し、アイデアを書き出してみましょう!