コンテンツ
メロディック・マイナー “別名 Jazz minor scale”
「Major scale」の第3音を半音下げただけのスケールだが、かなりアバンギャルドなカラーを持ったスケールなので是非とも習得して実践で活用しましょう。
このスケールは上昇する時と下降する時で音階が変わるパターンと変わらないパターンの2つのパターンがありますが、ここでは変わらない方で解説します。
その辺の使い分けで変わらない方の呼び名を「ジャズ・マイナー・スケール」と言います。ちなみにクラシックで使う場合、下降する時はナチュラル・マイナー・スケールを弾きます。
このスケールを習得するにあたって整理していくべきは「呼び名」です。
同じ音階でも「呼び名」が変わるのでしっかり使い分けできるようにしましょう!とりあえず私個人で使い分けている呼び名だけ紹介します。
① Melodic minor scale
メロディック・マイナーの第1音から派生したスケールで「mM7」や「m7」コードで使用します。
C Melodic minor (Jazz minor) scale
C Melodic minor (Jazz minor) Scale
② Dorian ♭2 scale
メロディック・マイナーの第2音から派生したスケールで「m7」やアウト感を出したい時の「Dominant 7th」コードで使用したりします。
D Dorian ♭2 scale
③ Lydian #5 scale
メロディック・マイナーの第3音から派生したスケールで「M7(#5)」だけでなく「M7」コードでも使用します。
E♭ Lydian #5 scale (Lydian augment scale)
④ Lydian ♭7 scale
メロディック・マイナーの第4音から派生したスケールで「m7」や「Dominant 7th」コード上で使用します。(Lydian dominant scale)
F Lydian ♭7 scale
⑤ Mixolydian ♭6 scale
メロディック・マイナーの第5音から派生したスケールで「Dominant 7th」コードで使用します。
G Mixolydian ♭6 scale
⑥ Aeolian ♭5 scale
メロディック・マイナーの第6音から派生したスケールで「m7(♭5)」で使用できるが「9th」の音を含めている為、使い方がやや難しいが「m7」コードではよく使う。
A _Aeolian ♭5 scale
⑦ Super locrian scale
メロディック・マイナーの第7音から派生したスケールで「Alt 7th」コードでバッチリ決まるスケール。(Altered scale)
この「Altered scale」とは「オルタード・テンション」を含めたスケールと言う意味です。「♭9th, #9th, #11th,♭13th」がオルタード・テンションですが、このスケールには全て含まれています。
B Super locrian (B Altered) scale
B Super Locrian (B Altered) Scale
全く同じですが、混乱しないようにあえて載せておきます。
次章ではこれらの上にできるダイアトニック・コードについて解説をします。